今まで好きなことだけを楽しく書いてきたブログに、この文章を残したら後悔しそうだなって考えるとあまり気が進みませんが
結局、140字のTwitterで必死に訴えたところで大切な部分は何も伝わらないんだなと感じたので、本気出して記事を書くことにします。
先日、JO1 1st Live Streaming Concert 『STARLIGHT』を視聴しました。
記念すべきファーストコンサートが配信で行われると発表された時は惜しい気持ちもあったけど、それ以上に「単独ライブ」という字面へのワクワク感の方が圧倒的に大きかったです。
というのも、デビュー直後の勢いもあって『PROTOSTAR』期には見ないフリをしていた"運営の粗"が、メンバーの稼働が増えた『STARGAZER』以降は無視できないレベルとなり、正直最近では失望させられることの方が多かったから。
いくつか例を挙げるなら、
・何がしたかったのかわからない「OH-EH-OH」の迷作MV(謎のドラマが長すぎて回す気も起きない)
・自粛期間に撮影したメンバーの動画がお蔵入り(普通、全員の日程を組んでからアップ開始するよね)
・迷走し続けるメディア露出の方向性(アーティスト売りしたいのかバラドルにしたいのかブレブレ)
・メンバーのレコーディング不参加をアナウンスせずにCD発売(後から知ったヲタクの気持ち、わかる?)
・SNS公式アカウント、メルマガ等での頻繁な誤字(シンプルに怠慢だし社会人としてあり得ない)
・オープンコンテンツ、クローズドコンテンツの判断ミス(1:1トークもヌッパンも無料で見るもんだよ)
などなど…あまりにも粗相が続くので、いつの間にか期待することも忘れていたほど。
特に腹立たしいのが、動画のお蔵入りもレコーディングの不参加も雑誌の取材で知ったこと。こんな情けない事情をメンバーの口から語らせ、運営側は隠そうともしてないのが驚きでしかない。
一体どういう神経してるの?と、もはや理解不能でした。
それなのになぜか1stコンサートだけは「絶対に楽しいものになる」と期待できたのは、自分が生粋の"ステージヲタク"だからというのもあります。
そのステージのためだけに作り込まれたコンセプト、衣装、セットリスト、舞台装置、VCR。
約2時間のステージを1つの作品として完成させた、他のグループには表現できない世界観。
パフォーマンスもMCも、全く同じものは二度と見られないという生もの感。
日常のことを一切忘れて推しに没頭できる空間。
それが、ライブ。
個人的に好きだった過去のライブ演出や構成を思い出しながら、JO1の1stコンサートに対する期待もどんどん膨らんでいきました。
そして何より、やっとJO1が本領を発揮できる!という喜びが強かったんですよね。これは多くのファンが同じ気持ちだったと思います。
歌番組でパフォーマンスを披露する機会があまりなかった、この9ヶ月。ファンですらこんなにもどかしいと感じていたんだから、メンバーたちはきっとその何百倍も悔しい想いをしていたはずです。
だから、このステージには現時点におけるJO1最高レベルのパフォーマンスを全てを詰め込んでくるだろうと確信していましたし、たとえ演出面での技術的な粗が目立ったとしても"JO1のプライド"だけは絶対に伝わってくる、そんなコンサートになってほしいと願っていました。
その結果、まさか開演10分後には絶望することになるなんて想像もしていなかったんですけど。
本題へ移る前に、今回言及する公演『STARLIGHT』の構成を簡単にご説明しておきます。
★オープニング映像
①Shine A Light
②MONSTAR
★トークパ―ト(「JO1の3大ニュース」「JO1の俺的超プライベートニュース」)
③KungChiKiTa
④GrandMaster
★クリスマスインタビューVCR
⑤Happy Merry Christmas
⑥やんちゃBOY やんちゃGIRL
★ゲームパ―ト(「爆音キーワード当てゲーム」「風船割り真顔対決」「フラフープ送りゲーム」)
★MCパート(願い事発表)
⑦GO
⑧OH-EH-OH
⑨ツカメ~It's Coming~
【アンコール】
⑩Be With You(足跡)
⑪無限大
<公演時間:約2時間17分>
以上を踏まえて、今まで数百公演を見てきたヲタクが抱くしかなかった「JO1 1st Live Streaming Concert 『STARLIGHT』への絶望感」についてお話していきたいと思います。
①この公演は「コンサート」ではない
冒頭、「Shine A Light」から「MONSTAR」へと続いた時点では、まだ「最初から攻めてくるな~!これは神セトリの予感!」なんて思いながら見ていました。
2曲を歌い終えた後、最初のあいさつコーナーでも配信ライブらしく外国語で自己紹介したりなんかして、いいねいいね~!と。
しかし急転直下、いきなりメンバーが「向こうのステージでお話しましょう!」なんて言い出し、移動した先にイスが並んでいるのが目に入った瞬間の衝撃は忘れられません。
この世のどこに、2曲歌ってイスに座りだす「コンサート」がある???
とにかくその状況に引きすぎて、しばらく思考停止しました。
放心状態のヲタクをよそにメンバーは盛り上がってたけど、もちろん内容なんて覚えているはずもなく、アーカイブで見返して「こんなこと話してたんだ」って気づいたレベル。
ちなみに、一緒に見ていた友人は「3大ニュースにデビューが入ってないってどういうこと?」ってツッコんでました。確かに(笑)
その後も、トークを終えたら2曲歌い、VCRを挟んで2曲歌い、ゲームを挟んで2曲歌い…という調子で公演が続いていきます。ゲームとMCが連続したパートでは、40分も消費してました。
えっと……
私は今まで、こういう公演を「ファンミーティング」として見てきたんですけど、間違ってますか?
この内容を「JO1 1st Live Streaming Concert」って呼ぶのはどう考えてもおかしいと思うんですけど、運営もメンバーも誰1人そう感じなかったんですか?
実はこの「ライブだと思って行ったらペンミだった」の裏切りが初めてではなかったことを、冷静になって思い出しました。
そう、あれは2018年3月に行った「PENTAGON! Great Live Concert in Japan 2018 "Your whiteday"」。
ただ、あの時は確かペンタゴンが日本メジャーデビューする前だったので、そういうグループが来日する時はペンミ形式になることがほとんどだったし
ペンタゴンのライブ運営を担当している会社がずさんでよく揉めているイメージだったので、まぁしょうがないか、くらいに諦めた記憶があります。
だからまさか、数年後に日本の激推しグループで同じ目に遭うとは夢にも思わなかったわけで。
そもそも、100歩譲って今回のライブをファンミーティングとして見ても「違う、そうじゃない」感がハンパない構成でした。
ファンミーティングといえば
冒頭でパフォーマンス披露→トークやゲームコーナー→最後に何曲かパフォーマンスして終了
といった流れが定番で、要は歌とトークのコーナーを分けますよね。1月に行われたJO1の1ST FANMEETINGもそんな感じの流れでした。
さっきまではゲームコーナーで子どもみたいにハシャいでたかと思いきや、その直後に怒涛のパフォーマンスを見せつけられる、その高低差がファンミの面白さだと思います。
それにライブとトークをブツ切りで交互にやられても、ほとんどの観客は没頭できません。
人間、どんなに好きなアイドルでも約2時間ずっと集中し続けるというのは難しく、だからこそライブでもファンミでも観客を飽きさせない構成にするわけです。
最近見た公演で思い浮かぶのは、去年の12月に開催されたStray Kidsのショーケース “Hi-STAY”。これは冒頭にライブパートがなく、前半にトークコーナー→後半にライブという構成でした。
トークコーナーでは古家さん進行のもと、フィリックスがITZYのダンスをカバーしたり「スターティン!」と旬なネタを言ったりして会場を沸かせていたのが印象的。
みんな、覚えたての日本語で楽しそうにトークする姿が本当に可愛らしかったです。
からの後半のライブパートは、もう「圧巻!」の一言でしたね。スキズを知っている方ならわかると思いますが、とにかくもう畳みかけてくるんですよ。
次から次へとハードなステージが続く中、途中バラードでしっとり聞かせるパートもあったりして、息をつく間もなくただただ引き込まれました。
そしてアンコールは、会場を広く使いながらファンと交流できる曲。まさに初ショーケースとして完ぺきな構成だったと思います。
てかスキズは「ショーケース」だったけど、12曲も披露してるんですよね。一方「ライブ」だったはずのJO1は11曲。どういうこと?
ゲームコーナーに関しても、色んな意味でセンス皆無という感じでした。
「爆音キーワード当てゲーム」は韓国アイドルあるあるだからやったんだろうけど、なぜ敢えてライブ中に喉を酷使した?
「風船割り真顔対決」や「フラフープ送りゲーム」も展開が読める内容で、YouTubeでやってくれという感想しか湧かなかった。
ヲタクが見たいのって、例えばTHE BOYZがファンコンサート"THE CASTLE"でやってたみたいな「お題に沿った即興劇」とかじゃないですか?
2人組でチャレンジするんですけど、意外な組み合わせで名作が誕生したりしてて良かったです。
NCT 127のファンミーティング“Welcome To Our Playground”でやってた「前後左右からランダムに撮られるカメラに向かってキメポーズ」とかも面白かったな〜。てかNCT 127のペンミは全てが最高でした。
メンバーそれぞれのキャラが色濃く出て、ライブだからこそ生まれるハプニングが起きるようなゲームならもっと楽しめたと思うので、そのあたりも残念です。
ちなみに、メンバーの誰か1人が犠牲になってMCを任されてゲームに参加できないという流れも、個人的に好きではありません。しかもリーダーだからって、いつも與那城くんがこの役回りですよね。
そもそも5対5で対決して勝った方が焼肉っていうルールなら、MCは最初から除外されてるってことだし。
ペンミならまだしも記念すべき1stコンサートで、誰かが軽んじられてるような見せ方はしなくても良かったんじゃないかと思いました。
②見えてこなかった作り手側の熱意
まず、これはマーケティングやモノづくりの基本だと思うんですけど、何か商品を生み出して売る時には必ずターゲットを設定しますよね。
そのターゲットの中から年齢や性別、家族構成などを細かく設定した「ペルソナ」まで作成する場合もありますし、それほどに"対象を思い描く"プロセスは大切だということです。
アイドルの場合はターゲット=ファンとなるわけで、「ファンが求めるものは何か」という部分と徹底的に向き合うことで初めていい作品が生まれると考えています。
そしてこの姿勢や想像力こそがJO1の運営に圧倒的に足りていない部分だな、とも。
誰かがTwitterで言っていましたが、今回の1stコンサートはどう見ても「ライブに行ったことない人が作った」としか考えられない内容でした。
別に過去のライブを全て研究してこいという話ではなく、5~6本で良いから有名どころのライブDVDを見ていたら、あの構成にはならないと思います。
「生配信」というプラットフォームの面白みを感じる演出もほとんどなし。あのライブ映像を見せられて「録画だよ」と言われても、信じられる気がします。
会場は恐らくぴあアリーナだったと思うんですけど、それも全然生かせてなかったですよね。
せっかくの大箱だったんだから、ちょっとした花道を作るとか引きの映像を増やすとかしていれば、もっとダイナミックに見えていたんじゃないかと思います。
何より引っかかったのは作り手側がコンサートの"軸"にしていたことが一体何だったのか、全く伝わってこなかったこと。
このコンサートを作りながら、少しでもファンの反応を想像した?ファンが何を見たいのか、少しでも考えてくれた?
公演を見たファンにどんなことを感じてほしくて作ったのか、未だによくわからないでいます。
少なくとも「歌とパフォーマンスで魅せる」ことは目指してなかっただろうなと。それなら、持ち曲を全部やればいい。
あるいは、「JAMを笑顔にする」こと?
でも公演の大半は、日本語のトークとゲームでした。グローバルに活躍することを目指して冒頭でも外国語のあいさつを頑張っていたけど、笑顔にしたい対象は日本のJAMだけ?
K-POPアイドルがパフォーマンスにこだわり始めたのは、世界を視野に入れて「言語が通じない海外で通用するのはパフォーマンス」と考えたから。
そんな基本すら理解できていないから、せっかく世界のファンにも見てもらえる絶好の機会にやるべきことがわからないんでしょうか。
照明やカメラワークも、それはそれはひどいものでした。
なんとなく、映像に関わった会社が「おしゃれっぽく見せたい」という方向性だったのはわかります。無駄にボカしが多かったので。
ただ、サビの一番いいところでメンバーの頭上を抜くとかメンバーの顔にカメラの影が映るとか、そういうところは単なるリハーサル不足です。
照明に関しても終始明るすぎるか暗すぎるかの二択で、肝心のパフォーマンスがほぼ見えない。
別に高度な照明演出を求めているわけではなくメンバーの姿さえ見えればそれで良いのに、そんな最低限の願いすら叶わないのはなぜなんだ。
事務所がまだ未熟だと言うなら、せめてお金をかけて、その道で名の通ってる会社に発注するくらいの気概を見せてほしいです。
そもそも「PRODUCE 101 JAPAN」という番組は「グローバルに活躍するボーイズグループを輩出する」ために始まったものであり、こちらとしてもそのつもりで視聴し、投票してきました。
だからファンの多くは、今までの日本のアイドルには無かった新たな魅力を求めてJO1を応援しているし、実際に日本のアイドル像を変えることができる11人が集まったと思っています。
それなのに、蓋を開けてみたら事務所側の経験不足ばかりが目立つ現状。そっちが勝手に期待度を爆上げさせて注目を集めたんだから、それ相応の運営をしてくれよと言いたい。
JO1のファン界隈ではよく「ラポネも1年目だからしょうがない」「運営もJO1と一緒に成長していけばいい」なんて意見を目にしますし、最近ではメンバーも似たようなことを言う場面が多いです。
なるほど、それでは仮にラポネが成熟するのを待つとしましょう。その時、JO1のアイドルとしての絶頂期がちょうどよく来ると思いますか?
アイドルが売れるタイミングなんて、選べないんだよ。
最初からずっと大ヒットすることだけを目標に走り続けて、本当に運良く色々なタイミングが上手くハマった瞬間、ちゃんとグループ側の準備が整っていた場合にのみ、スター街道に乗ることができる。
もしかして事務所は「CDを出したらオリコンで1位を獲れる、日本でそこそこ売れてるグループ」を目指してるのかな?と感じることが多々あります。
こちらとしては世界に通用するグローバルグループを応援しているつもりでいるので、そこのところ履き違えないようにお願いいたします。
③"一生に一度の特別感"はどこ?
「1stコンサートとは、どんな公演か?」というのは人によってそれぞれ定義があると思いますが、私にとっては「そのグループにとって名刺代わりになる公演」が一番しっくりくる表現です。
ここ最近でもそれを実感させてくれたのが、SixTONESとSnow Manのデビューコンサート。
SixTONESの『TrackONE -IMPACT-』は後から映像で拝見したのですが、公演の序盤にカッコいい曲と盛り上がる曲を交互に入れたセットリストで「珍しいパターンだな」と感じたんです。
その後に見たコメンタリー映像で、メンバーが「あの流れで、俺たちは色々な曲をやるってわかってもらえる」「これがSixTONESだ!って伝えられるセトリ」というようなことを話しており、一見奇策だと感じた構成にも意味が込められていたことに驚かされました。
衣装も、何やらゴツゴツに装飾されたマスクを着けたり、全員サングラスでキメてみたり…王道ジャニーズとは180度違った"SixTONESだけの色"が見えてきたのが最高でしたね。
Snow Manの『2D.2D.』は配信ライブとして、リアルタイムで鑑賞。この公演に関しては以前、こちらの記事でも長々と語らせていただいたのですが(笑)
アクロバットやダンスパフォーマンスを得意としてきたSnow Manだけあって、序盤からずっとダンス曲で攻めるセトリ。もちろんメンバー紹介RAPも忘れません。
横浜アリーナを縦横無尽に駆け抜け、「Lock On!」で客席を使う演出はまさに無観客の配信ライブならでは。全編オリジナル曲で、踊らずに歌ったのは2~3曲くらい?
そんなハードな構成にも関わらず、4日で9公演という鬼のような日程を完走したところまで含めて「これがSnow Manだ!」と言わんばかりのデビューコンサートでした。
こうやってスノストの感想を書きながら再確認したのですが、私はJO1の『STARLIGHT』にも「これがJO1だ!」っていう要素を求めていたんです。
日本にもこんなに歌って踊れるグループがいるんだ!って、世界に誇らしく自慢できるような公演。
メンバーたちも、雑誌のインタビューなどで「自分たちの強みは歌とダンス」だと何度も語っています。もちろん、ファンもそう思ってる。
だからこそ、その「プライド」を存分に見せつけてほしかった。
結果として、あのライブからは「プライド」が感じられなかったから、こんなに悲しいんだと思います。
もちろん、メンバーが手を抜いたとか、そんなことは一切感じていません。多忙の中で準備したこと、全身全霊でパフォーマンスしたということはわかっています。
でも、公演の半分以上がトークとゲームだったという現実。
もしかして「JO1は歌とダンスと同じくらい笑いも大事にしてる!」って伝えたかったの?
実際、コンサートをレポートしたWEB記事でも瑠姫くんが話の流れで言った「吉本の血が騒いだ」を見出しにされたりしてるけど、その路線って一体誰が求めてるんでしょうか。
その他にもオープニング映像は撮り下ろしじゃなかったり、衣装も使いまわし。インタビュー映像は工夫がなくて全然面白くなかったし。
このライブのために用意した既存曲の新しい演出や特効なども、ほとんど無し。つまり全編を通して既視感がハンパじゃなく、「一生に一度の晴れ舞台」感が全然なかった。
公演の途中から「これはペンミ、これはペンミ…」と自分に言い聞かせながら見ていましたが、最後の最後に「一生に一度の1stライブをご覧いただき、ありがとうございました!」なんて言われてしまい、あぁ、夢だったら良いのにと思いました。
この先も「一生に一度の1stライブ」としてこのペンミもどきを振り返るんだろうか?と考えると、どうしようもない虚無感に襲われます。
今回のコンサートに限ったことではなく、この記事の序盤で触れた運営の粗相も含めて、とにかく「メンバーの頑張りが無駄になっている」と感じることばかり起きる今の状況が、どうしてもやるせなくて。
例えば「OH-EH-OH」のMVはほとんどのファンから不評だったし、実際に再生回数の伸びも悪いですが、メンバーは取材で口々に「撮影は本当に頑張った」「自信作です」と話していました。
彼らがどれだけ死ぬ気で頑張っても、その努力を形にしてくれる人間がJO1の周りにはいないのではないかという絶望感を、ずっと拭えないでいます。
ちなみに、この感情を込めて投稿したツイートが誤解されたまま拡散され、めんどくさくなって元ツイートを削除した件について触れておきます。
JO1のライブを見た直後、これが一生に一度の1stコンサートだったという事実を受け入れられずに混乱していました。
その時の興奮に任せて事務所を批判するツイートをいくつか連投したのですが、一連の流れの中で下記のようなツイートもしました。
「日プ中あんなに叩かれて、実力でデビューしたのにまた叩かれて、4位だったのにデビュー曲のパート少なくて、2ndのメディア露出では干され、レコーディング不参加のままCDが発売されて、FNSでもパートが削られて。それでも常に上だけ見て前向きに頑張ってきた祥生くんは、いつか報われますか?」
(原文ママ)
このツイートが拡散されたことで、前後のツイートを見ることもなく、私が伝えたかった真意とは異なった解釈をした方々から予想外の反応をいただきました。
まず第一に、この文章にある状況について「そんな風に感じたことない」と言ってきた方とは、そもそも見ている世界の解像度が違うようです。普通にJO1の活動を見てればわかることを挙げただけなので。
「こんなことがあったなんて可哀相」と好意的に反応してくださる方も多かったのですが、私としては「みんな知らなかったでしょ?実は祥生くんがこんな辛い想いしてます!」と新事実を伝えて同情を誘ったつもりは一切なく、どれもファンが知っている前提だったので、勘違いされているかもしれません。
そして「パートや露出が少ないのは実力のせいだろ」と言ってきた方、私は別に「今の扱いに納得できない、パートや露出を増やしてほしい」なんて一言も言ってません。
なんなら、私も「分量が少ない」とすぐに騒ぐヲタクがあまり好きではないので、Twitterでも言わないようにしてきました。
祥生くんを推しながら感じることが多かった運営に対する違和感や不満はすべてJO1が成功してくれさえすれば報われると信じて、グッと耐えていたからです。
いくら推しが一番とは言っても、日プに狂った日々を思い出せば、JO1はグループ全体がとても大切な存在。
グループが売れるためならボーカルメンのパートが増えるべきだし、トークの上手い子が番組に呼ばれるべきなのは理解できます。
だからこそ、見せ場が少なくても決して腐ることなく、日々努力を重ねる祥生くんを応援してきました。
いつかJO1が大ヒットして、祥生くん自身がもっと注目される日が来たら嬉しいな~と願いながら。
でも先日の1stコンサートを見て、そう言い聞かせてきた気持ちも全て踏みにじられたように感じます。
「祥生くんは今でも十分に輝いてる」と反論してくださった方、そんなことは私だってわかっています。そういう話をしてるんじゃない。
メンバー全員、本当によく頑張ってるし、輝いてるし、ファンとして本当に誇らしい。だからこそ、彼らを支えてくれるはずの人たちによって努力が無駄になっている現状を思うと、どうしても悲しくなってしまうんです。
だから、たまたまツイートの主語が推しの名前になりましたが、あの文章の本筋は
「今のままメンバーたちが努力し続けたら、JO1は報われますか?グローバルグループとなるために、運営はちゃんとサポートをしてくれますか?」
というところにあります。
「結果」は二の次にされ、「努力」や「頑張ったこと」だけが美談とされる風潮なんてクソくらえ。
アイドルという職業に人生を懸けている彼らが報われることがあるとすれば、それは「売れる」ことだけ。
色々なグループの絶頂と衰退を見届けてきた人間としては、そう思います。
ここまで長くなってしまいましたが、今回の1stコンサートをなぜ受け入れられなかったのか、最後に要点を2つにまとめます。
まず1つ目は「ファンとして抱いた期待を裏切られた」と感じたこと。
そしてもう1つは「メンバーの頑張りが裏切られている」と感じたこと。
この制御できない膨大な感情を記事にまとめたら整理できるかな、と思って書き始めたのですが、こうして書き終わってみてもやっぱり釈然としません。
むしろ改めてライブを思い返してみて「実はメンバーの誰かが踊り続けられない病気になってしまった」とか、そういう裏事情があるのではと勘ぐってしまうレベルなので、もはや「ペンミ形式の方が喜んでもらえると思った」なんて軽いノリで言ってほしい。
基本的には運営に対する不信感が大きいですが、今回のコンサートについて「できることは全部やった」と話すメンバーの気持ちも、よくわからなくなってしまいました。
ライブの後、購読している数人のメンバーからモバメが来ましたが、コンサートに関して深く語ってくれた子は今のところいません。
インスタライブでは「ちゃんとしたものを見せられて良かった、一生に一度って感じだった」と話してくれましたが、どのあたりをそう感じているのか。
せめて、1stコンサートに込めた熱い想いを聞かせてほしいです。そしたら、自分の中でストンと納得できる落としどころが見つかるかもしれないから。
「Shine A Light」を聞きながらこの記事を書いていたのですが、歌詞が全てJO1に伝えたいことすぎて胸が苦しくなりました。
願いを忘れないで
全てを叶えるまで
動き出した奇跡が
目を覚まして
たった一つの光
君と一緒にいれば
完璧な夢になれる
私たちにとってはJO1が「世界何より光るstar」だから、どうか彼らを輝かせる光があってほしいと願っています。
JO1が日本のアイドル像を変えてくれると本気で信じているヲタクが、ここにいます。
所属事務所のラポネエンターテイメントには1stコンサートを見て私のように感じたファンが決して少なくないという事実を、しっかりと受け止めていただけたら嬉しいです。