Sexy Zoneにとって初めてのドームツアーが、幕を下ろしました。
現在12/25の20:45、帰りの新幹線でお弁当をさっさと食べ終えて、今のこの気持ちをブログに残しておくためにスマホで地道に入力してます。
このブログ、振り返ってみると約2年も放置していたらしい。というのも、ヲタクを辞めたわけではないけど、過去記事でWINNERや日プについて語っていたあの頃ほどの熱量は持てないみたいな状態で、ぼちぼちヲタ活はしながらもTwitterの140字で十分な感じだったわけです。
こんなことを言っておきながら、今年の6〜8月に開催されていたセクゾのアリーナツアーが楽しすぎて、割と全国各地に足を運んでたりはしました。
だからアリーナツアーが終わった時点でブログを書こうとも思ったんですけど、推敲に推敲を重ねるタイプなので一度書き始めちゃうと時間がかかるし、そもそも適当なことを言いたくないので書く前に今までのツアーを見返したいな〜とか考えてる内に、気づいたら夏も秋も終わってドームツアーになってたっていう恐ろしい話。冬が来たよ…オリオンがそっと…見つめてる……。
余談ですが、セクゾの「冬が来たよ」は私の中で嵐の「シリウス」と同じジャンルなので、冬の曲だけど、いつか夏の国立で夜空を見ながら聞きたい。オリオンは見えないけどな!
話を戻しまして、誰もキリストの誕生など祝わずにただ浮かれているだけの12/25、遠路はるばる京セラまで足を運び、改めてSexy Zoneが貫く“ジャニーズアイドルとしての美学”を目の当たりにしてきました。そして、彼らの華麗なるハイライトの一部になれた感動と幸福感で、まだ夢の中にいる気分です。
だからもう、どんな稚拙な文章でもいいから、このあたたかな感情を日常生活の中で忘れてしまう前に言語化して残しておかなければならないと感じたので、一発ペン書きレベルで書いていこうと思います。もう文字色とか変えません。2時間半の新幹線で書き終える勢いで頑張ります。
いつも以上に主観的で支離滅裂な文章になると思いますが、どうぞお許しください。
今年の6月、セクゾのアリーナツアーが始まる少し前、私はちょうど「ヲタクの自己矛盾」について考えていました。きっかけは、BTSのRMがYouTube配信の中で話した「アイドルというシステム自体が、人を成熟させない気がする」という言葉。
なんか悪質な切り抜きのお手本みたいになってますが、この言葉の前後では、BTSが世界的に人気になりすぎたことで本当に伝えたいことを発信できていない現状に対する苦悩を漏らしていたりもしたので、前述の言葉がメインテーマだったわけではないということを明記しておきます。
そしてこの「アイドルは人を成熟させない」発言を受け、Twitterでは「世界で活躍するトップアイドルが言うからこそ重い」みたいな、正直ヲタクをやったこともなそうな外野の論客によるツイートに溢れていました。(BTSレベルになると、こういう人が出てきがち)
でも多分、BTSに限らず何かしらのアイドルグループを狂うほどに応援した経験がある人だったら、RMの言葉を聞いて、そんな他人事みたいにコメントできなかったんじゃないでしょうか?少なくとも私はそうでした。
なぜなら、我々ヲタクはずっと知っていたからです。K-POPアイドルが到底普通ではないスケジュールで稼働して、私生活どころか人間としての最低限の生活すら捨ててアイドルをやっていることを。
それでも彼らがステージに立ち続けるのなら、せめて花道だけ歩いてほしいという気持ちで、不健全な事情からは目を背けて応援してきました。というか、それしかできなかった。
だから、ワールドスターとなったBTSに改めて「アイドルというシステムは人を成熟させない」と言われると、正直心当たりがありすぎて、急に夢から醒めたみたいな感覚になって、一気に罪悪感が込み上げてきて、もう冷静に分析などしていられるわけがありませんでした。
ヲタクこそが、推しの成熟を妨げているのではないか
今までのヲタ活も、結局は全てただのエゴだったのか
アイドルにとってヲタクとは、一体なんなのか
そんなことをグルグルと考えてしまい、元から「ヲタクなんて自己満」と言い聞かせてはいましたが、どうやってもヲタクの存在を正当化できずに絶望していたのです。
そんなBTSの配信から少し経って、Sexy Zoneのアリーナツアーが始まりました。
悶々とした気持ちを抱えながら札幌へ飛んだアラサーヲタクでしたが、そこで最高の公演を見せられ、文字通り頭がパーン状態に。久々に身体中のヲタク細胞が刺激されて、覚醒した感覚がありました。
そもそも、今回のアルバム「ザ・ハイライト」自体が最高に好きな音盤だったので、公演全体のコンセプトやセトリもそりゃ好きじゃないわけないって感じで。
1曲目、この夏No.1のブチ上がりソング「Summer Fever」から幕を開け、昭和の歌番組のようなコンセプトや水を使った演出なども楽しく、一瞬も飽きることのないコンサートでした。
全体を通してストーリーを感じられる見事な構成だったんですけど、特にケンティーがプロデュースした“アイドルが消えた世界”を描いた動画からの「Forever Gold」の流れが好きすぎて、毎回それを見に行ってるといっても過言ではなかった。
そして何より、ツアーに何回も通っている内に感じた、セクゾから滲み出る「アイドルって楽しい!」のオーラが、アイドルを推すことに対して自己矛盾を感じていた私にとってはこの上ない癒やしとなってくれました。
Sexy Zoneといえば、5人でデビューしたはずが一時なぜか3人体制になるという、ジャニーズ史の中でも随一の迷走に振り回された過去があり、中島健人と菊池風磨の“ふまけん”コンビに氷河期があったことも有名な話で、正直「グループの絆」なんてものからは縁遠かったグループでもあります。
5人体制に戻ってから24時間テレビのパーソナリティーをやったりして、最近はグループの雰囲気いい感じなのかな?なんて思っていた2019年にも、冠番組の「極限合宿」でケンティーが「1番Sexy Zoneでの時間が長いのに、1番長い現場が楽しくないのは嫌だ」って泣きながら話してたし、割と最近までは本気で心配になる瞬間が結構あったんです。
ここ数年は4人で活動している状況なので、客観的に見たら、未だにバラバラなグループに見えているかもしれません。
でも私はアリーナツアーを通して「今のセクゾは最高の状態だ」と確信させられました。
確かあれはアリーナツアーのオーラス静岡公演だったか、極限合宿で泣きながら「Sexy Zoneが楽しくないのは嫌だ」と言ったケンティーが、最後の挨拶ですっごく幸せそうに「Sexy Zoneって楽しいね」って言ったんです。
ケンティーは完璧アイドルなので、「アイドルのケンティー」として言っているのか「中島健人」として言っているのかがわかりやすいんですけど、その言葉は確実に、取り繕った部分など1ミリもない、まっさらな彼の本音でした。
それを聞いた時、あぁもうこのグループは大丈夫なんだ、一生ついていっていいんだって心から安心したことを覚えています。
そしてドームツアー最終日。冒頭で、勝利くんが「これからは、ただただ幸せになるだけです」と力強く語ってくれた言葉の通り、もう明るい未来しか見えませんでした。
私はド新規のセクラバなので、もしかしたら初めて?「Sexy Zone」をフルで聞けたのが嬉しかったですし、アリーナツアーでも大好きだった「Forever Gold」が、ドームではなんと「勇気100%」からの流れで歌われるという、神がかった采配にも度肝を抜かれました。
“やりたいことやったもんがち青春なら”と若かりし頃の未熟な輝きを歌った「勇気100%」が、“最低でも最高だった蒼き日々たち”とハイライトを振り返る「Forever Gold」に繋がるなんて、あまりにもできすぎた物語やん………天才?
もっとヲタク目線で言うと、普段は飄々としている菊池風磨氏が東京ドームからずっとリミッター外れている感じがもう堪らなかったし、それでいて最終日には「一生とは言わないけど、せめてあと少しだけ」と言いながらも「10年、20年、30年と僕たちに着いてきてください」と話した姿があまりにも切実で、脳裏に焼き付いています。
少し話が飛びますが、よく「僕たちを人生の全てにはしないでくださいね」みたいな感じで言ってくれるアイドルいるじゃないですか。
この言葉には「アイドルに人生をかけても、責任は取れないよ」という気遣いもこめられてるんでしょうけど、どちらかと言えば「いつまでもアイドルにうつつを抜かしてないで、ちゃんと恋愛でもしろよ」って予防線を張られてるみたいに思えちゃうんですよね。ちなみに、この言葉をよく言っていた東方神起のチャンミン氏は早々に結婚されました。
まぁ若かりし頃は私もヲタ活なんてただの趣味だと思ってたし、そう言われても「はいはいwちゃんと自分の人生も大切にしてますよw」と強がっていられたんです。
しかし時は流れて自分もアラサーを迎え、どんなに辛いことがあっても若さと元気と反骨精神だけで乗り越えられてきた20代の頃とは、何もかもが大きく変わってしまいました。毎日ハードモードすぎて、疲れとストレスだけがどんどん蓄積していき、もはやただのウォーキングデッド。
そしてこの状態となって気づいたのは、多分もうアイドルがいないと生きられない体になってしまったということです。
最近ではメディアなどで“推し活”が持てはやされ、人生を豊かにしてくれるもの!みたいな感じで取り上げられてますけど、私にとってアイドルとは、もはやインフラ。なければ、死ぬ。
今ではもう接触イベントなどには全く興味がなくなり、ただただ日々の疲れを癒やしてくれる曲とライブを求めています。
こうなってくると、アイドルに対しても“クソデカ感情”を抱いてしまうのですが、そんなくたびれたアラサーの地球より重い愛すらも受け止めてくれるのが、まさにSexy Zoneなのです。
セクゾって、「普通」に対する解像度が非常に高いグループだと感じる場面がすごく多いんですよね。世の中の一般人が直面している現実に対して、あまりにも理解が深すぎる。
例えば、私がセクゾを好きになるきっかけの曲「ぎゅっと」もそうだし、最新アルバム「ザ・ハイライト」に収録されている岡崎体育先生が提供してくださった神曲「休みの日くらい休ませて」なんかも同じで、ストレス社会を生きる現代人に寄りそってくれる曲が結構あります。
全員10代でデビューして、一般人とは程遠い生活を送ってきたはずなのに、どうしてこんなにわかってくれるの?と不思議なくらい。
もはやアイドルの「愛してる」なんかじゃ湧けないアラサーですが、25日の公演でケンティーが言ってくれた「この1年、よく頑張ったね」の一言では秒で号泣しました。
アリーナツアーでは、「ぎゅっと」を歌う時にアウトロの部分で菊池風磨氏がいつも言っていたセリフがあります。うろ覚えですけど、大体こんな感じ。
「普通、普通…。普通ってなんなんでしょう。
でも、みなさんの"普通"の日常があるからこそ、こうして僕たちとみなさんで特別な時間を過ごせているのではないでしょうか」
「普通があるから特別がある」そう思うだけで、モノクロだった日常が彩られて、もう少し頑張れる気がしました。
こんな話をしている内に、ふと思ったんですけど、Sexy Zoneってあらゆることに対して解像度が高いグループかもしれません。
ケンティーは「アイドル」の解像度が高すぎて、もはや演者としてだけではなく作り手側のマインドまで備えちゃってるし、過去に雑誌などでマリウスが話してきた多様性を重んじるコメントなんかは、未だによくTwitterでバズっているのを見ます。
大卒3人もいてベースがインテリジェンスだし、グループ全体にも知識欲や思慮深さを感じるので、彼らの言葉にはすごく説得力があります。
あと、アリーナツアーを通して強く感じたのは「人が抱える心の痛み」に対する解像度の高さ。
「ヲタクには辛い現実があって、癒やしを求めてアイドルを見に来ている」というところまでは、他のアイドルも十分に理解していると思います。
でもセクゾは特に、聡ちゃんやマリウスが心身の不調でお休みしていることもあってか、心が疲弊した時に人がどういう状態になるのか、そういう人には何が必要なのかという点に対して、それぞれがすごく考えてきたんだろうなって。
聡ちゃんは、ツアーを通して「これからは僕がみんなを支えたい」「辛い時はSexy Zoneを思い出してほしい」と何度も何度も言い続けてくれました。
コロナ禍もあって心を病んでいる人が増えてる中で、“日々のちょっとした癒やし”としてアイドルを推している人だけじゃなく、もはやアイドルの存在こそが生きがいになっている人もいるということ、Sexy Zoneは本当の意味でわかってくれているなと思わされるのです。
そんなセクゾなら、こちらがどれだけ重すぎる感情をぶつけても、きっと全部受け止めてくれる。永遠なんて無いとわかっているけど、期待したくなる。
この歳までヲタクでいると、「僕たちを人生の全てにはしないで」と気遣ってくれるアイドルより「人生の全てをかけても大丈夫」と信じさせてくれるアイドルがあまりにも尊く、ありがたいのです。
アリーナツアーが終わったあたりでブログ書こうと思っていた時は、菊池風磨氏の自虐問題についても触れようかなと思ってたけど、なんかそれすらももう遠い昔のことで「そんなことありましたっけ?」って思っちゃうほど、ドームツアーが幸せでした。
ドームでセクゾを見ていたら、2008〜2009年あたりの、人気が爆発してこれからは上っていくだけみたいな嵐の勢いに近いものを感じた気がします。
勝利くんが宣言したとおり国立に立って、頂上で咲き誇るセクゾが見たいから、また生きる意味ができました。Sexy Zoneと一緒に、これからも10年、20年、30年…と夢を見続けたいです。
あと最後に、これだけは知ってほしい。
ジャニーズはサブスクやってませんが…セクゾ、自家製の音楽再生アプリありまーーーーーす!!(CV.ヨネダ2000)
Sexy ZoneのCDにはシリアルコードが同封されていて、それを「SZ10TH」というアプリに入力すると、なんとアプリ内で音楽が聴けちゃうという夢のようなお話。
正直、CDを買うのは全然良いんだけど、CDを取り込むという作業がただひたすらめんどい…そんなズボラヲタクのピンポイント需要に、ばっちり応えてくれてます。
え~、でも昔の曲はアプリで聞けないんでしょう?と思った、そこのあなた!いやー、私も思ってましたよ。しかしそこで本気を見せてきたのがTop J Records。なんと、シリアル入りの過去作品が10月にリリースされました!!!
以前、こちらの記事でも触れたとおり、ケンティーはジャニーズという制限の中で今できることを最大限にやる天才なのですが、グループとしてもそういう姿勢を示しているのが、このシステムなのです。
みなさんも是非、アルバム「ザ・ハイライト」やシングル「Trust Me, Trust You.」を購入して、アプリでお楽しみください。
結局、新幹線では書き終わりませんでした。おわり!
<追記>
ここまで書き終わってて、あとはアップするだけだったのですが、マリウスの卒業が発表されたことを受け、少しだけ今の思いを書いてみます。
聡ちゃんがお休みしていた時と違って、しきりにマリウスの名前を出すメンバーを見て「さすがにこれは戻ってくるフラグだろ」と思っていましたが、4人でマリウスを送り出すと決めたからこその行動だったんだなって、やっと合点がいきました。
大前提として、やっぱり5人じゃなくなる寂しさはあります。でも正直、一度ジャニーズに所属して、アイドルとは違う夢を追いかけたいと決断した時に、こんなに円満に送り出してもらえるパターンがあるなんて思ってなくて。そんなところにまでセクゾらしさを感じて、目からは涙が溢れてくるんだけど心はポカポカしているような、不思議な気持ちです。
そしてセクラバが複雑な感情を抱えている中、当のセクゾちゃんたちはといえば、いきなり「インスタ開設します!」からの、実はクリスマスパーティー5人いましたよの種明かしをされ、「今5人で旅に来てます!」とゲリラインスタライブ……。相変わらずSexy マイペース Zoneで、こちらも安心しました。
「誰かがグループを離脱したい時、活動休止するのが嵐で、解散するのがV6」なんていう話もありましたが、そこに「あたたかく送り出すのがSexy Zone」も新たに付け加えてほしいと思います。
FC動画で聡ちゃんが言っていた、「違う道を選んでも一緒に夢を追いかけられる」っていう言葉、深く心に刻みました。マリウスのこれからの歩みも、そしてSexy Zoneも、ずっとずっと応援しています。