推しが尊い。

日韓アイドルを泣きながら爆推しするブログ

お笑いアンチだったアイドルヲタクがナイチンゲールダンスにハマって追いかけた2024年を振り返る

タイトル通りで、ただの備忘録。

長年アイドルヲタクとして生きてきたから新たなジャンルにハマったのも久々だったし、しかもそれが絶対ハマらないと思っていたジャンルで、アイドルヲタクとしては抱いたことのない感情に揺さぶられ続けた激動の1年だったので、なんとなく振り返ってみたくなりました。

特に面白くもないけど記事だけど、ナイチンゲールダンスは最高に面白いので見てください!!!

ナイチンゲールダンス

私は元々「お笑い」がうっすら苦手で、特に価値観をアップデートできていない芸人が生み出す下品で時代錯誤な笑いが大嫌いでした。

といっても友だちに誘われてお笑いライブに行ったことはあって、その時はいつも楽しめたし、なぜかシオマリアッチで呼吸困難になるくらい笑ったこともある。(なんで?)

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それでも根底にあった「お笑いアンチマインド」は、間違いなくK-POPヲタクとして生きてきた約15年の間に培われたものだと自己分析しています。

私は以前このブログでも触れた通り“20代をK-POPに捧げたアイドルヲタク”であり、K-POPを通して韓国という国や歴史、韓国人の国民性について思いを巡らせる機会が人よりは多かったです。

その中で特に強く感じてきたのは、韓国社会はたとえアイドルだろうと無知であることを許さず、韓国人は抗議できる国民だということ。

歌詞に女性蔑視のニュアンスが含まれていたり人種差別的な発言をしたら即大炎上するし、デビュー前だろうと過去に学校内暴力(いじめ)をしていたことが明らかになったら、脱退や活動休止は免れない。

韓国ファンの怒りを買ったが最後、不買運動、事務所の壁にポストイットを貼る、事務所に弔花を送るなど、日本人から見たら時にはいきすぎた方法で徹底的に抗議します。正直、「そこまでする必要あった?」という理由で脱退まで追い込まれた人も少なくありません。

選挙期間にはアイドルたちがこぞって「投票に行ってきました」とSNS投稿するし、先日の尹大統領弾劾デモの際も、国民的な女性歌手のIUがデモ参加者に食事やカイロを支援したことで話題になりました。芸能人が少しでも政治的な発言をしたら批判され、アイドルだったら多少のおバカ発言も愛される日本とは大きな違いがあります。


少し話が大きくなりましたが、とにかくK-POPヲタク界隈に長年身を置いているとなんとなく自分が社会派になったような気になってくるというか、考え方もリベラルかつフェミニスト寄りになってきます。

Kぽヲタ同士でフォローしあっているTwitterのTLでは政治や社会の問題についてちゃんと自分の考えを持っている人が多いし、その延長線上として、私同様に日本のテレビに蔓延る時代遅れの価値観に拒否感を持つ人も多く見受けられるので、これは割とKぽヲタあるあるなんじゃないかと思います。

自分が幼くて無知だったのもあるとは言え、10代の頃までは普通に楽しめていた日本のバラエティが実は差別や侮辱・ミソジニーであふれていて、芸人の世界はえげつないホモソーシャルによって成り立っているんだと気づいてからは、あまり面白いと思えなくなりました。


そんな状態だったので、芸人たちが芸人人生を懸けて挑む「M-1グランプリ」についても、まぁ普通に生きていれば毎年誰が優勝したかくらいは把握するけど、そもそも年末の土日なんてアイドルヲタクをやっていれば何かしらライブがあったし、でなければ学生時代はバイトしてたとかでちゃんと見た記憶がほぼありません。

こんな私でもここ数年でよく覚えている年があって、それが2019年のM-1。

ミルクボーイが優勝した年で、ファイナリストとなったぺこぱも含めて「傷つけない笑い」が勝ち残った年だと話題になりました。個人的にも楽しく見れたので、割と印象深いです。

この記事を書くにあたって記憶が曖昧だったので当時のニュース記事を色々と読み返してみたところ、「傷つけない笑い」論については当事者の芸人による「誰も傷つけないお笑いなんてない」といった主張も多く展開され、様々な視点から議論がなされたようでした。

お笑いについてあの頃よりは理解を深めた今の私が考えてみると、確かに誰も傷つけないお笑いなんてないかもしれないけど、少なくとも差別・侮辱・暴力がなくても笑いは取れると思うし、要は“お笑い”を免罪符にして倫理的にアウトなことを言っても許されていた時代は終わったのかなと思います。


とまぁこんな感じで、今後もお笑いや芸人とは深く関わることのない人生だと思っていたけど、本当に人生とは何があるかわからない。ヲタクというのは全く心変わりの早い生き物なのです。


ちょうど1年前の12/24、M-1グランプリ2023決勝の日。この日は私が応援しているSexy Zoneの東京ドーム公演初日で、あいにく最終日のチケットしか持っていなかったので、レポでも見ながら家でのんびりしようと思っていました。

特にやることもなくテレビを点けたらちょうどテレ朝だったというだけで、M-1の敗者復活戦を見ることにしたのは本当にたまたまでした。なんなら敗者復活を見るのも初めてかもしれないレベル。

さすがに知らない芸人ばかりで、そんな中でもエバースのケンタウロスのネタがめっちゃ面白くて、ちょっと本腰入れて見ようかなと思い始めた次のコンビがナイチンゲールダンスでした。

ホストがテーマの漫才で、その時ちょうどホストの売掛とかが問題になっていた時期だったので一瞬警戒したけど、ネタを見ていく内に全年齢笑えるタイプの内容だとわかり、それでいて、ちょうどいいレベルの“わかる人にはわかるネタ”も散らばっていて、めちゃくちゃ笑いました。

中でも特に

「(他のホストから俺に)乗り換える人多すぎてなんて呼ばれてるか知ってる?大手町」

が好きすぎて忘れられない。電車ボケが一番好きかもしれない。でも個人的に、大手町はなんかいちいち乗り換え遠いイメージがあるので乗換駅としては好きじゃありません。

「どれくらい深い?」に対するしょっぴーの答え「都営大江戸線」が狂おしいほど好き。


去年、令和ロマンや真空ジェシカはいわゆる“Twitterウケがいい芸人”だと揶揄されてたけど、その人が言いたいことはなんとなくわかる気がして、要は「令和ロマンや真空ジェシカのネタを笑える自分」は「文化的に優れている」と感じられて気持ちいいんだろ?そういうところがツイッタラーっぽくてキメェってことなんだと思います。

確かにその傾向は大いにあるけど、今年のM-1が終わった今では単純にその2組が強かっただけということが証明され、そのツイートをしてた人はぐうの音もでないであろう。

一方で、そのあたりの高学歴芸人と近い知性を感じながらも、より「なんも考えずに笑える」感のあったナイチンのネタが、なんかすごく好きだなーと思いました。人生ハードモードすぎて、最近は特に「なんも考えずに笑える」ことの尊さをひしひしと感じます。

この時点でかなりナイチンが気になった私は、まずWikipediaを検索。金髪メガネ青スーツ(中野なかるてぃん)が一橋大学卒、なんかシュッとしてる方が日大卒(ヤス)で“大学お笑い出身”だったとわかり、より興味が湧きました。まだお笑いアンチだったこの時点で、それでもなんか好きかもと思えるのは高学歴の大学お笑い勢が多かったのです。

更にWikipediaを読み進めて【出囃子:ELLEGARDEN『ジターバグ』】の情報が目に入ったところで、一気に心を鷲掴みにされました。学生時代にBUMPかエルレかアジカン聞いてたやつなんて、絶対話合うに決まってるんだから。

結局ナイチンゲールダンスはエバースに勝ち、さらにその後のオズワルドにも勝ってブロックを勝ち抜いたものの、残念ながら決勝には進めませんでした。

ちなみに去年はその勢いで、決勝戦も真面目に見ました。芸人なんて年上ばかりだと思っていたけど、気づけば同世代のアラサーが増えていて、よく「オリンピック選手がいつの間にか年下ばかりになってて年を取ったと思う」というのが共通の感覚として語られるけど、芸人においてもその現象が起きてしまったんだなとしみじみ感じたりしました。


こうしてM-1グランプリ2023が終わったのですが、12/24の時点で完全にお笑い界隈へと足を突っ込んだわけではありません。

M-1の2日後、12/26にはSexy Zoneとしての最後のドーム公演に行き、声が枯れるほどに“We are Sexy Zone!!”と叫び、翌日目がパンパンに腫れるほど号泣して、大変感動的な時間を過ごしました。

やはり私はアイドルヲタクで、顔が綺麗な人たちが歌って踊るステージを見るのが大好きで、名前が変わろうと一生この人たちを応援していくんだ!と心の中で強く誓い、もはやお笑いのことはかなり忘れてました。

しかし年が明け2024年1月8日、急転直下の展開を迎えます。まさかのケンティー脱退発表。これぞ青天の霹靂。

ケンティーがいなくなることも絶望だったけど、何よりも、12/26の夜に東京ドームで流した涙が少なくともメンバーたちとヲタクとでは違う意味合いのものだったんだと知り、そこがより虚無感を誘いました。

ちなみに、私がナイチンにハマっていったこの1年にSexy Zoneがどうなったかというと、1月にケンティー脱退が発表され、3月に脱退し、4月にtimeleszというグループ名と新メンバー加入が発表され、6~8月に3人体制でのツアーが開催され、9月にタイプロが始まり、現在は一橋大学の篠塚くんがフィーバーしている。打ち切り漫画のような詰め込み方。

大前提、アイドルにはアイドルの人生があるとわかっているし、年を取れば取るほど物わかりのいいヲタクになっていくので、今ではヲタ活する上で悲しいことがあっても傷つかないように自己防衛する術が身に付いています。

でも本心でいえば、この年になるとまじで日々生きるだけでも大変なので、ヲタ活しててあまりつらい思いはしたくない。それぞれが選んだ道で輝いてねとクールに背中を押すけど、こちらもなかなか精神的に大変ですということは一応伝えておきたい。

とにかく、1/8のケンティー脱退発表により「やはりアイドルヲタクは修羅の道」という気持ちになり、なんかもうただ笑いと元気を届けてくれるコンテンツを求めて、お笑い熱に拍車がかかっていきます。


そのタイミングで、遅ればせながらナイチンゲールダンスのヤスさんがM-1後に書いたnoteを読みました。

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noteの購入日をメールで確認したら1/9だったので、まさにケンティーショック直後の死にかけていたタイミングで何か別の癒やしを求め、たどり着いたのでしょう。

この記事を初めて読んだ時の興奮は、今でも鮮明に覚えています。読み進めながら「あ、もしかしてすごい推せる人に出会ってしまったかもしれない」というふわっとした予感が確信に変わっていって、noteを読む目がギンギンに冴えて、まじでアドレナリン出まくってた。

多分、世の中的にはこういう人のことを「尖ってる」とか「イタい」って言うんだろうけど、それって人が大人になっていく過程で大事な何かを忘れてしまっているだけで、その何かを失わずに大人になった熱い人なんだろうなと感じられる文章でした。

実際のところ一般社会でそういう人と関わるのは結構めんどくさかったりするけど、ヲタク目線で応援したいと思えるのはやっぱり熱い人なのです。

このnoteから受けたヤスさんの印象は、1年間推してみた今でも大きくは変わりません。自己肯定感が鬼高い自信家であり、圧倒的な勝利を追い求める野心家。それでいて、そこを隠さず全面に押し出しているところに人間として深い魅力を感じます。

というのも、ここからは一般論ではなく私の実体験に基づく経験則だと思って聞いてほしいのですが、ほとんどの男性って基本自分のこと好きじゃないですか?

自信なさそうな素振りをしていても、それはうまくいかなかった時の保険をかけているだけで、実際は根拠のない自信を持っていて、無意識のうちに「自分ならできる」と信じてる人が多いと節々で感じます。

たとえば「働く」ということに限定して話を進めてみるとして、誰でも最初は新人なので「仕事ができない」状態は大きな問題ではありません。でもそこから「できないことを自覚して成長する人」と「できてると思い込んで成長しない人」に分かれると思っていて、私が様々なコミュニティで出会ってきた男性は、圧倒的に後者のタイプが多かったのです。

その理由を自分なりに考えてみたんですけど、そもそも子どもの性別として男子の方が喜ばれる傾向があり、大層可愛がられて育つことで潜在的な自己肯定感も高くなるのかなという仮説を立てました。

女性同士で話していると、男兄弟のいる人は「自分より兄弟の方が可愛がられていた」という意識を持っている人が少なくないですし、男性に比べて自分に自信が持てない人や自己肯定感の低い人が多いのは、育ってきた環境によるものが大きいんじゃないかなと感じます。

もちろん自己肯定感が高いこと自体は素晴らしいことなのでいいんですけど、向上心もなく努力もしないのに自己肯定感だけ高くて、普段は自信ないフリしてるのに自分が優位に立てる時だけは強く出てくるのは困ったものです。結婚してから急にモラ男になったという話をよく聞くのも、どこか納得できてしまいます。

※ここまで全て私の経験則であり、一般論ではありません。

だからこそ、堂々と「自分が好きだ」「自分ならできる」と言える自信家は、実は裏がなくて真っすぐな人だと思っています。自分に自信があると表明することは、同時に、失敗したり負けた時に恥をかく可能性もあるということでもあって、そんなカッコ悪い自分も受け入れられるということだから。

そして、その自信を裏付けるくらいの確かな努力を積み重ねているという、揺るぎない自負心の表れでもあると思います。


あとは、ナイチンにハマってから一気に動画を漁っている中で、ヤスさんが「下ネタを言わない」「身なりを綺麗にする」というポリシーでやっていることがわかり、そこも安心して推せると感じたポイントでした。

お笑いに慣れた今なら笑える下ネタもありますが、やっぱり下ネタなしで笑わせてくれる方が断然好きだし、「身なりを綺麗にする」に関しては「もし子どもが汚らしい芸人を応援していたら親御さんが心配になるだろうから」という理由らしく、信頼度が爆上がりしました。

でも4年前とかの配信を見るとめちゃくちゃ下ネタ言ってたし、身なりもかなり適当だったので、ここ数年で方針転換した模様。

劇場で確固たる地位を築き、少しずつメディア露出も増えていく過程で、最終目標の「メガヒット」に向けて調整してきた結果なんだと思うと、ますます良い。自己プロデュース力が高い人って、常に新しい景色を見せてくれるから推してて楽しいんです。



ということで、ここまでは長すぎる前置きでした。

ここからはナイチンゲールダンスを応援しながらお笑い界隈について知見を深めてきたこの1年を振り返ってみます。


【1~3月】

とにかく、まずはライブを見に行ってみようと思ったものの、ナイチンが所属している神保町の劇場は毎月末に2ヶ月先のチケットを売るシステム(例:12月末に2月公演のチケットを販売)なので、単独ライブのチケットは2月まで売り切れていました。

平日17時から毎日「Jimbochoばちばちライブ」という定期公演をやっていると知り、ちょうどナイチンとエバースが出る公演が余っていたのでチケットを取って、初めて行ったのが1/17。

劇場前に貼ってあった出順が書いてある紙を見て「ナイチンは最後かー、楽しみだなー」とか思いながらワクワクしてたら、開演していきなり2人が出てきて湧いた。毎公演MCがいて、MCは最初に出てくるなんて知らなかった。今振り返ると、楽しみ方が初心者すぎて我ながら微笑ましいです。

エバースとナイチン以外は初見という状態で行き、トップバッターのイチゴが気持ち悪すぎて衝撃を受けたのが忘れられません。なんだかんだこの1年イチゴを見る機会がすごく多くて、今ではかなり大好きなコンビ。

ナイチンのネタ前に出囃子のジターバグ流れた瞬間は本当にテンション上がって、なんか久々に「ヲタクしてるー!」って感じました。ヲタ活って、ハマりたての時期が一番楽しいですよね。

あとはなかるてぃんのR-1を見にルミネ行ったり、チケットを取れなかった単独を配信で見たりしてて、最初は「お笑いライブって安いんだなー」という気持ちだったけど、特にナイチンなんかは出てるライブの数が多すぎるので、結局は塵ツモでアイドルよりお金かかることに気づきました。

この頃はナイチン2人で毎週土曜日にYouTube生配信をしていて楽しく見ていたのですが、時々ヤスさんがなかるてぃんを一方的に詰めるみたいな展開があって、その場のノリなんだろうと理解していても「仲悪いのか?」と思うことがありました。

そんな時に見つけたのがこの動画。

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「人気芸人、母校へ帰る。」という動画で、NSCの講師でもある放送作家の桝本さんとNSC時代を振り返ろうみたいな企画。前編・中編・後編と分かれており、この動画自体とっても面白いので是非見てほしいです。

この後編の動画の中で「仕事を一緒にやりづらいスタッフの特徴は?」として、なかるてぃんが番組でADさんにコンビ名を間違えられたエピソードを挙げており、その時ヤスさんが隣でボソッと「あれ嫌だったね」と言っていたのが私的にはすごく心に残りました。

この2人って基本的な性格とか人付き合いの仕方は真逆だと感じることがすごく多くて、なんでコンビとして上手くいってるんだろう?と疑問だったんですけど、好きなものが同じことより、嫌いなものとか嫌だと感じる瞬間が同じことの方がコンビにとっては大切なのかもしれません。

3月頃の配信は不穏な空気が流れることもあったけど、ここ数ヶ月の動画はすごく平和だし、お笑いコンビなんてそんなもんなんでしょうね。というか地方仕事が多すぎて、純粋に忙しさと疲労で雰囲気が悪くなってるのでは?という心配もあります。

それに、これはヤスさんも度々言及していますが、なかるてぃんも結構変わってるしサイコパス気質ではあると思います。★しゅんさんに10万貸してほしいと言われて、なぜかいきなり80万送金して反応を楽しんでるので…(震)。

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度々トークの場で「芸歴3年目くらいまでのヤスさんが死ぬほど尖ってた時代の話」になる時も、「その当時、中野は隣でどう思ってたん?」と聞かれて「まぁ大丈夫だろうなと思ってました」とかあっけらかんと答えてるし、なかるてぃんも常人とは一線を画した胆力を持っているので、多分このコンビ大丈夫そうです。


【4~6月】

3月にNCT 127の東京ドーム公演へ行った際、ヲタ友達に「4/20にハウステンボスで開催されるSMの花火イベントのチケットが余ってるけど行く?NCT WISHも出るよ」と誘われました。

長崎はヤスさんの地元で、長崎のローカル番組で訪れたこともあるヤス母の果物屋「めぐ実フルーツ」があります。以前長崎を訪れた時に主要観光地は全部行ったので、もう当分行くことはないだろうなと思っていましたが、これは今こそ長崎に行って聖地巡礼せよというお告げかもとしれない思い、行くことにしました。

「めぐ実フルーツ」に行くとヤスさんのお母さまがいらっしゃって、ナイチンのファンですと伝えたら優しく対応してくれました。

会話の中でヤスさんの文章がすごく好きなことを伝えると、

「学生時代に先生から褒められたのも、作文がうまいってことと、給食のお米の銘柄が変わったのを言い当てたことだけなのよ~」

と教えてくれました。さすが芸人の母親、エピソードトークがうまい。そしてお米の銘柄変わったの当てたヤスさんもすごい。

翌日ハウステンボスで可愛いNCT WISHを見てから友達に会うために福岡に移動したら、たまたまその日にナイチンも福岡に来てて福岡の劇場で見れそうだったので、友達と一緒にお笑いライブを見て非常に充実した遠征でした。


5/27にはヤス生誕祭があり、歌舞伎町にアドトラック走らせたりしてて相変わらず「他の芸人がしないことをやってやる」精神がブレてなくて気持ちいいなと思っていたのですが、生誕祭を配信で見てたらいきなり冒頭で嵐の「Monster」を歌い始めて、パソコンの前で横転した。

よくよく調べてみたら、ヤスさんはジャニヲタとはいかないまでも結構なジャニーズ好きで、過去には神保町の芸人を集めてジャニーズソングを歌わせるという訳わからなすぎるライブを主催していたらしい。

2023年4月開催「俺のラブソング!Springフェス~ネタ終わりにそのまま歴史あるイケメンアイドル軍団の曲を歌うライブ~」
jimbocho-manzaigekijyo.yoshimoto.co.jp

2023年9月開催「俺のラブソング!autumnフェス~ネタ終わりにそのままヤスが選んだ歴史あるアイドルグループ達の曲縛りで歌うライブ~」
qjweb.jp

この9月の公演のセットリストを、クイックジャパンのレポートより引用。

狛犬:Summer Splash!/嵐
ピュート:Vanilla/A.B.C-Z
軟水:大阪ロマネスク/関ジャニ∞
シンクロニシティ:喜びの歌/KAT-TUN
兄弟:NYC boys/NYC
定点計画:Fighting Man/NEWS
インテイク:ちゅきちゅきハリケーン/なにわ男子
めぞん:キミとのキセキ/Kis-My-Ft2
金魚番長:koi-wazurai/King & Prince
令和ロマン:欲望のレイン/KinKi Kids
ナイチンゲールダンス:君にHITOMEBORE/Sexy Zone
全員:Darling/V6


これはジャニーズJr.のライブですか?

いいえ、芸人のライブです。


ヤスさんも元々全ての曲を知っていたわけじゃなくて、ライブのために色々と聞いてみて探したみたいな話をしていたと思うんですけど、それでちゃんとジャニヲタが大好きなA.B.C-ZのVanillaを見つけてるのすごいし、欲望のレインを令和ロマンに歌わせてるの天才だし、自分たちはセクゾで君米選んでるのも芸術点高すぎる。

クイックジャパンのレポで「曲中の決めゼリフ『好きなんだよ、マジで』をヤスがバッチリ決めると大きな歓声が」という文章を読んで思わず声出ました。まじで何やってんの?写真も面白すぎるので是非クイックジャパンの記事見てください。

そもそも成人男性でジャニーズをバカにしてないってだけで人としての信頼感が上がります。その上、このジャニヲタとしか思えない曲選、ジャニヲタのポテンシャルがありすぎる。

早くナイチンが売れて、アイドルのバラエティでMCやってほしいです。


6月、ナイチンがABCお笑いグランプリの準決勝で敗退しました。その時のnoteも最高だったので1000円払える人はどうぞ。

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ナイチンが天下を取るところを見たいけど、ヤスさんが負けた時に綴る文章も良すぎて、なんかもうこの人の生き様を応援している気がしてきた、そんな6月。


【7~9月】

この時期はちょっと自分の人生がバタバタしていたのと、初心者ヲタクに装備されているスタートダッシュ用のターボエンジンが上半期で切れて、ゆるやかなヲタ活になってました。あとはRIIZEにハマって、久々にアイドルヲタク期だったというのもある。

チケット当たってるのに行く元気がないとか、そもそも当たってることに気づかなくて無意識に飛ばしてたみたいなことも多かったです。

そんな時に始まった冠番組、「ナイチン街レトロ」。これは非常にちょうどいいタイミングでした。

ちょっと熱が冷めてきたところに、一番手軽に見られるテレビ仕事はありがたいものです。それに毎週地上波で推し芸人が見られるなんて、一部の特権階級にしか許されない贅沢ですからね。

最初の頃はロケ企画も多く、積極的に一般人とも絡んだりしていましたが、個人的にはスタジオ回がとても好きです。結局、ナイチンと9番街の4人がYouTube動画みたいなシンプル企画から笑いを作りだすのが一番面白い。

やってること自体は本当にバカバカしくて、若手芸人らしく体も張ってるし、1年前の自分だったらこういう番組も冷めた目で見てたんだろうなぁと思うと、自分の変化が何より不思議でなりません。

最近はエバースと金魚番長もゲストとして頻繁に来てくれて、もはや「ナイチン街エバ魚」になってるのが神保町すぎて最高なので、1クールでも長く続けばいいなと思っています。


【10~12月】

ナイチンのM-1が2回戦から始まりました。私にとっては、初めて最初から応援することができるM-1。

11/7、3回戦は会場で見ました。ナイチンとエバース見れたし、初めて生で見る芸人もみんな面白かったし、特に乙女ブレンドという未来が明るい大学生コンビに出会えたのは嬉しい収穫でした。

準々決勝はナイチンの出る11/21がチケット当たらず、配信で視聴。11/22のみ当たったのでルミネに見に行きました。

ここで予想通り、今年彼らが叩いてきたネタの1つ「涙のロッカールーム」が来たのですが、ちょっとした進化を遂げていて新鮮な驚きがありました。というのも、お笑い初心者の私は最近になって「芸人は配信がないライブでM-1用のネタを調整する」ということを知ったのです。

下半期は配信で単独ライブを視聴することが多く、ネタの最終形態を見るのが初めてだったので「こうなるのか!」と感心するとともに、もう1つの勝負ネタがどう生まれ変わっているのかもすごく楽しみになりました。

ナイチンのネタ中に客席で着信音がなったということで界隈がザワつきましたが、そんなハプニングも動画などでネタにしつつ、危なげなく準々決勝を通過。

そして勝負の準決勝。これもチケットが当たらず、生配信での視聴でした。準々決勝と準決勝は同じネタで勝負するコンビが多い中で、あえてネタを変えてきたコンビはそれだけでどこか強さを感じたりもしました。

ナイチンのネタは大好きな「レンタル彼氏」。

これも今年何度も見たネタだったので、途中までは「このボケが最後まで残ったか~!」といった見方で楽しんでいました。配信で見てても結構ウケていたように思います。

そして後半で、準々決勝のネタと同じように初めて見る展開がありました。

私が予想するに、準決勝を会場or配信で見る人の中に「ナイチンゲールダンス初見です」という人はさすがにいなかったと思います。

そして、ナイチンのことは知ってるけど準決勝で久々に見るという人たちが「ナイチンとはこういうネタをやるコンビ」という予備知識を持った上で見たとすると、恐らくその予備知識とは結構違っていて、かなり新しい印象を与える仕上がりではありました。

超個人的な感想でいえば、準々決勝・準決勝どちらのネタも私が見てきたものより深みが増していたというか、同じ料理なんだけどよりコクが出たような感じで、本当に面白かったしワクワクしたのですが、まさにそこが爆発しなかった原因になったようにも感じられました。

結果、後半ではウケ量が伸び切らず、ナイチンは準決勝で敗退しました。

去年のM-1グランプリ2023の準決勝、私はリアルタイムで追いかけていないのでお笑いファンが回顧しているツイートなどで見知った情報ですが、ウケ量だけでいえばナイチンが決勝に行ってもおかしくないほどだったと言われています。

もちろんそれは本人たちも自覚していたでしょうし、去年はウケても負けたんだから、今年はウケ量以外のところをブラッシュアップして決勝を目指そう、という舵の切り方をしていたとしても何ら疑問はありません。

そしてその戦略的改良が、客席にも賞レース特有の緊張感がある準決勝ではうまくハマらなかったのかもと。

私としてはいつも通り満足度の高いネタでしたが、もはやファンなので冷静な判断はできないフェーズに入っている面もあり、ただ「敗退」という現実だけが芸人にとっては全てだと思い知らされ、それがあまりにも残酷でした。


ちなみに一部のお笑いファンってキモいなと思うのが、ファンなんだから応援してる芸人が落ちたら悲しいのは当たり前なのに、そういう時にわざわざ「でも実際ウケてませんでしたよね?」とか「本当に面白いと思ったんですか?」とか言ってくるところな。

何もかも「笑い」で評価しろって押し付けてくるやつ多すぎだけど、他の芸人下げてるわけじゃないんだから黙ってろよ。てかなんでそんな自分の笑いのセンスに自信持ってんの?その返信してくる時点でお前も確実に面白くないよ。

今年、ワイルドカードでロコディが選ばれた時も「人気投票だ!」と物議を醸してたけど、ええその通りですというか、そもそもそれが許されているシステムなんですよね。

「ロコディに投票した人、面白さで選びましたか?」とか「全ネタ見ましたか?」って喚いてた人たちが沢山いたけど、全ネタ見ないと投票しちゃいけないという決まりもないし、純粋に「準々決勝で敗退した中で一番面白い芸人」を準決勝に進ませるためなら、投票とかやってないで31番目の芸人選べばよくないですか?

そこをあえて落選組の動画公開して一般人に選ばせてる以上、審査基準はもう我々の手に委ねられているわけです。

その仕組みが理解できてないだけの頭が悪い人たちは、それでも誰かしらに文句を言いたいのなら、ワイルドカード投票制を変えろって吉本本社にポストイットでも貼っとけ。

アイドル界隈にも変なヲタクはたくさんいますけど、割と閉ざされた世界ではあるので、上から評価したいだけの輩が口を出してくる場面はそんなに多くないです。

近年「Newjeansおじさん」なるものが爆誕したりもしましたが、あの人だってNewjeans大好きなので、ベースにはちゃんと愛があります。

それに比べてお笑いは、ジャンルとして茶の間が生まれやすい世界だからなのか、“わかってる風”で頭悪いこと言ってるやつがあちこちにいる。それで、あの芸人は面白くないだの、女ウケ狙っててダサいだのと四六時中騒いでる。うるせぇ。

「教養がない」だけならまだマシなものの、それをSNSに書き込む「リテラシーもない」おバカさんが多すぎて、時々本気で心配になります。誰がお前と仲いいの?

ただ、芸人の場合はそういうやつらにも言い返せるので、その環境はいいもんだなと思います。アイドルなんて言われっぱなしで我慢するしかなくて、心を病んで辞めていく子を何人も見てきたので。


話を元に戻しますと、12/22の敗者復活は運よく当選して現場に見に行きました。ネタは準々決勝と同じ「涙のロッカールーム」だったけど少し変わっていて、大多数の観客が想像しているであろうナイチンのネタになっていました。

個人的には準々決勝バージョンの方が好きだったかもしれない。でも、相変わらず楽しく見ました。

そして、負けました。

準決勝の敗退も敗者復活の敗退も悔しかったけど、負けたことよりも、去年を超えられなかったということが一番悔しかったです。

「ロッカールームのネタを準決勝でやってれば決勝に行けたと思う」とか言ってる人もいたけど、どうでしょうね。決勝行けるくらいなら滝音にも勝ってたのではないかと思います。

私は2024年しか応援してないですけど、この1年はナイチンにとって、今までで一番M-1に懸けていた年だったということはすごく伝わってきました。だからこそ、M-1の恐ろしさをあまりにも強く実感した。

アイドルにも年末の受賞式とかはあってそこを重視してるファンもいるけど、決してそれが全てという世界ではありません。

なのに芸人にとってはこれほどにまでM-1が人生の全てになっていて、芸人のみならずヲタクまでもがこんなに「悔しい」と思う瞬間があるなんて、すごく貴重な経験でした。

ハマったことないからわからないけど、スポーツ選手を応援している人もこんな感じなんですかね。


こうして初めてのM-1ではかなりメンタルやられましたが、ありがたいことに、結果以外のところで色々と楽しませてもらいました。

M-1関連のヤスさんの配信3部作が名作なので、貼っておきますね。


①準々決勝の客席着信音事件について「当方ウケすぎてたので」と余裕の返しをするヤスさん
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②準決敗退後、2週間前に「当方ウケすぎてたので」と笑ってた人とは思えないほど闇堕ちしたヤスさん
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③敗復前、カッコいいこと言おうとしたのに爆音で視聴者の耳をぶっ壊しにくるヤスさん
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この人、間違いなく死ぬまで芸人ですわ。


相変わらず、noteも名文でした。

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そして最後に、笹本さんの「なかるてぃんが『生まれ変わったら令和ロマンになりたい…!』って言ってる!!!!!」というツイートに対するヤスさんの引用RT。

正直このツイート見た時、「そんなこと言うなよなかるてぃん(泣)」という切なさやら「そもそもツイートしないでもらっていいですか笹本さん(泣)」という八つ当たりやらで感情迷子になったけど、ヤスさんの引用RTで命救われました。

準決勝で敗退したら速攻帰るヤスさんと、発表後のわちゃわちゃにちゃんと混ざるなかるてぃん。自分のいない決勝に興味はないヤスさんと、芸人仲間と決勝見て後輩の2連覇がうらましくなっちゃうなかるてぃん。

もう本当に最高だよナイチンゲールダンス。

どちらにせよ、負けても芸人らしく面白いツイートをしている人が多い中で、死ぬほど悔しがってるってところが同じすぎるんだから、一生2人で漫才しててください。

敗復まで最高の漫才を届けてくれて、本当にありがとうございました。



そろそろ終わります。

まじで記事が長くなって自分でも引いてます。いつもそうなんですけど、書き始める前はこんなに長くなる予定じゃなかったのに、結局ダラダラと書いてしまうのはなぜなんだろう。

こんな感じで、M-1グランプリ2023でナイチンゲールダンスにハマったヲタクが、M-1グランプリ2024まで応援してみました。

もちろん今年のM-1決勝戦も見て、どのコンビが勝っても不思議じゃなかったし、そんな中で令和ロマンの2連覇すげーって思ったんですけど、つまりもう今後1回優勝したくらいでは箔がつかないってことなのでは?とぼんやり思ったりしました。

そんなことを考えていたら、ヤスさんのラジオでめちゃくちゃワクワクする展望を聞けて、2025年も最高に楽しくヲタ活できそうです。こんなに夢を見せ続けてくれるエンターテイナー、推すしかないでしょう。



「どうせ死ぬまでナイチン推すんだからそろそろ風呂入って寝ます、明日も寄席あるし。」