2019年も残すところ、あと2ヶ月となりました。時の流れ、速すぎない?相変わらずヲタクしてた記憶しかないから怖い。
今年のヲタ活を振り返ると、全力でTHE BOYZ!!って感じの1年でした。とにかくずっとドボイズ聞いてたし、毎週のオトセヨを生きがいにして日々頑張れたと言っても過言ではない。
みなさんも是非「Bloom Bloom」と「D.D.D」っていう神曲を聞いてみてくださいね。11/6には日本オリジナルアルバムがリリースです。チェケラ!
だからまぁ自分でも、2019年はドボイズに狂った1年として終わるものだと思ってたんです、つい先日までは。
それがここにきて、軽い気持ちで覗き込んだ沼に引きずり込まれて帰ってこれなくなったっぽい。
「PRODUCE 101 JAPAN」、通称「日プ」
本家の「PRODUCE 101」シリーズは2016年に韓国で放映開始しました。
海外からは投票できないにも関わらず、日本のヲタクも毎シーズン熱狂してきた最強のオーディション番組です。
約半年前、「とうとうプデュが日本で開催決定!」と発表された時、普通なら盛り上がりそうなもんなのに大半のヲタクが冷ややかな反応だったことを覚えています。
なぜなら、
・運営は吉本興業
・国民プロデューサー代表が芸人
・応募者は事務所無所属に限定
といった、改悪としか思えない日本オリジナル要素が多かったから。
私自身、歴代シリーズは「PRODUCE 48」しか見ていないのですが、あのシーズンも当初は盛大に荒れてましたね。
一部のK-POPヲタクは、個性や愛嬌を重視する日本のアイドル文化をとにかく見下したがる。まぁ確かに「じゃんけんでセンター決めるのが文化です」と言われても、は?ってなるわな。
実際、日プ発表直後の私のこんなツイートもかなり伸びました。
我々が求めているのは芸人が仕切る日本版プデュではなく、日本人が投票できる本国プデュ
— J (@idol_bakuoshi) 2019年4月11日
ヲタクにとってプデュとは「これまでスポットライトを浴びることがなかった練習生」をピックするための番組。
だから事務所に所属もせず、朝から晩までレッスンしてきたわけでもない日本人が集まったところで覚悟を感じない。韓国の練習生は人生を懸けてるんだ!っていう拒否反応を起こしてる人が多かった気がします。
しかも、練習生募集期間中に「#国民総スカウト」という謎イベントも開催(笑)。簡潔に説明すると「SNSで見つけたイケメンをハッシュタグで他薦しちゃおう★」という地獄の企画だったんですけど。
そんなに応募者いないの…?という心配と、インスタグラマーレベルの雰囲気イケメンが集結して低レベルな戦いが繰り広げられるかもしれない不安で、ますます期待できないムードに。(ちなみに国民総スカウトされた練習生はいたのか気になる)
こうして、ヲタクの期待値が非常に低いところから始まった「PRODUCE 101 JAPAN」。
現在、第4話まで放送されました。結論から申し上げますと、
日プ、ぐうの音もでないほどの神番組。
歴代プデュを見てないから日プも別に良いや~と思っている人、プデュ自体は好きだけど日プはつまらなさそうだから見てない人がいたら、私のように軽い気持ちで見てみてほしい。
まじで顔面偏差値高いから絶対好みの顔いるし、実力がある子も沢山いるし、あちこちでCP生まれるし、姫キャラ弟キャラ兄貴キャラと逸材がバンバン発掘されるし、とにかくデビュー組11人では完全に枠が足りないくらいタレントぞろいなんですよ。(ここまで一息)
上記の他にも、私が考える日プの素晴らしさについて簡単にまとめてみます。
①「日本人」がもたらす圧倒的な親近感
もうね、とにかくこれに尽きると思います。
本編もPR動画も、全て日本語で楽しめる。合宿所で練習生たちが楽しそうに過ごす姿を見てると、男子校の教室を覗いてるみたいで微笑ましい気持ちになる。
現実味を感じられないのが魅力の韓国アイドルに対して、日プの練習生たちは普通に渋谷とかですれ違いそうな若い男の子。
日常のどこかにいるって想像できる楽しさがあります。
また、レベル分けテストやポジションバトルでJ-POPが出てくるのも新鮮。
特に、レベル分けテストでは意外とK-POPの曲で挑む子が少なくてびっくりしました。日プの影響で最近、J-POPをよく聞いてます。
②テーマ曲がエモすぎる
毎シーズン、練習生達によって最初に披露されるテーマ曲。デビュー組が決定した後も長く歌い継がれる、練習生にとっても国プにとっても大切な曲です。
韓国版プデュには、アイドルに限らず俳優やモデルなど何かしらの”夢を追っている”練習生が参加しています。
言い換えれば、見えないゴールに向かって長い道のりを”既に走り出した”子たち。
プエクのテーマ曲「_지마(X1-MA)」の歌詞にも、そんな練習生の姿を象徴したような歌詞がありますよね。
빛이 보이지 않아
光が見えない
끝없는 터널 속
終わりのないトンネルの中
무서워 겁이 나
怖くて怖じ気づく
알 수 없는 내일이
どうなるのか分からない明日が
너무나 두려워
あまりにも怖い
괜찮아 Power up
大丈夫 Power up
一方、日プのテーマ曲「ツカメ~It's Coming~」の歌詞を初めて聞いた時、すごく日本らしさを感じました。
(1番)
始めようよ 今すぐに
辿り着きたい場所がある
何を持って 行けば良いって
心配ばかりしてないでさ
(2番)
いつまでも夢を見てる
お願い そう言って笑わないで
この道の続き見えるでしょ
君も希望に染まった
こちらは、まさに”夢を追い始める”部分にフォーカスしている歌詞。
参加している練習生を見ても、ずっとバックダンサーをしてきた子、大学4年生で内定をもらってる子、社会人として働いていた子などなど…
バックボーンは様々ですが”アイドルに憧れながらも少し遠い場所にいた”パターンが多いなと思います。
そしてそれを「アイドルの夢は本気じゃなかった」と一括りにはできない、とも。
韓国では、アイドルになりたければとりあえず練習生を目指せば良い。事務所の規模や方針は様々ですが、どこに入ったとしても最終目標が「K-POPアイドル」であることは変わりません。
逆にダンスだけを極めたい人はダンサーの道を選ぶこともできるし、そこで芽が出れば有名ダンススタジオの1millionやPrepixに所属したりYGの専属ダンサーになったり…アイドルとは別で、ダンサーとしての道は色々と確立されているように思います。
でも日本の場合、アイドルになるためにどうしたら良いか?という問いへの答えが1つじゃないですよね。
ジャニーズに憧れたらジャニーズJr.、LDHファミリーに憧れたらEXPG、AAAに憧れたらavexアカデミー。超特急などのスターダスト勢は、元々が俳優だからちょっと特殊かな。
とにかく、入り口が多すぎて逆によくわからないし、事務所ごとに到達地点も全然違う。
何より、「K-POPアイドルを目指す人」が日本でできることは多くありません。もちろん親のサポートや行動力がある子なら韓国へ渡って練習生を目指すだろうけど、簡単なことではないし。
だから日本人は、それぞれの環境に身を置いて普通の生活をしながらも、実はアイドルへの憧れを秘めている子が多いのではないかと思うわけです。
それを踏まえて「ツカメ~It's Coming~」を聞くと、歌詞が刺さりすぎて聞くたびに泣けるレベル。どことなく切なさを感じる曲調も好きです。
あと、これは意外だったんですけど、韓国版の歴代テーマ曲には「センター」や「TOP」というキーワードって出てこない。
確かに韓国アイドルって"グループの顔"と言われると思い浮かぶメンバーはいるけど、センターとして1人をグイグイに推すパターンは少ないことを考えると納得です。
逆に日本は、センター信仰が非常に強い。だからツカメの歌詞にははっきりと
"僕をTOPへ連れてって"
という言葉があります。これはどう考えてもアツすぎる。ここを聞くたびに「花道だけ歩こうㅠㅠㅠㅠㅠㅠ」の人格不可避。
③全員無所属の面白さ
日プの練習生が募集開始された時、「事務所無所属」であることが条件とされたのは前述のとおりです。
本国プデュだと「さすがブレンニュ粒ぞろいだな」「やはりスタシはレベル高い」のように各事務所の色を見るのも醍醐味の1つでしたから、残念がるヲタクも多かったですよね。
しかし放送が始まってみて、このシステムがむしろ効いてると思わされる部分が沢山あります。
まず、地方からのダイレクト参加パターン。
あの菅井先生に「日プのヒーローになれ」と期待されている、豆原一成くん。
岡山に住んでいる高校生で、畑をバックに自転車通学している姿で国プの心を掴みました。
地方から出てきた、ダンスめちゃうまな無農薬少年がビッグな夢を叶えるシナリオって……そんなの見たいに決まってる。
あと、日本人って「県民性」的なのを考えるの結構好きですよね。
日プ練習生のゼッケンには所属事務所の代わりに出身地が記されていますが、顔濃い子が「沖縄」のゼッケン着けてると納得するし、地方勢の方言ずるいわ~て思うし、もはや地元が一緒なだけで応援したくなる。
続いて、未経験スター発掘の面白さ。
「盛れないのがデフォ」の公式プロフィール画像が公開された時点で、既にその美貌が話題になっていた川西拓実くん。
「歌もダンスも未経験」であることを公言していますが、正直「嘘だろ?」と何度も疑った。それくらいポテンシャルがあります。魅せ方を知っているタイプ。
ポジションバトルの「DNA」でも見事なパフォーマンスを見せてくれました。
そして何よりの利点、それはデビュー組が無期限で活動できる。
これに関しては正式にそう発表された訳ではないですが、帰る事務所がないんだからプデュのグループで活動し続けるのが当然の流れかと。
逆に、日本の国プ特有の使命感として「推しを一般人に戻してはならない」というのがあります。
だから、こちらとしてはアンダーグループまで作っていただいたって一向に構わないんですよー!?頼むから1人でも多くデビューさせてくれ!
④デビュー後の日本活動を妄想できる
勝ち残った11人は日本発のグローバルグループとしてデビューすることになるわけですが、そうなったらきっとアイドル活動以外にも色々仕事が舞い込んできますよね。
Mステに出たらセンター川尻の栄光VTRが流れて、本人より大平が喜ぶんだろうな…
しゃべくり007に出たらホリケンに絡まれるのは大澤だろうな…
豆ちゃんはゴチに出て、ぎこちなさをナイナイにツッコまれながら場を和ませてほしいな…
川西、鶴房は顔が天才だからドラマいけるよな…
佐藤景瑚、中本あたりはTGCかガルアワで即ランウェイデビュー間違いなしだな…
hicoは徹子の部屋に出て伝説残して欲しいな…
どの子がデビューするかもわからないのに、既に夢が膨らみすぎて楽しいです。
⑤ヲタクのツイートが秀逸
本当に最高すぎて毎日ツイート漁るのが楽しいんですが、最近死ぬほど笑ったものをいくつか引用させていただきます。
<鶴坊シリーズ>
超分かる 鶴房はその鞄の持ち方絶対する pic.twitter.com/taGl0cvy0s
— 地縛霊 (@monozuki_87) 2019年10月4日
鶴房専用翻訳機 pic.twitter.com/4YpRz3TqNM
— 𝘳𝘪𝘴𝘦 𓂃 𓈒𓏸 (@pick_r12) 2019年10月12日
ダイソー店員の鶴房に「そこにないんだったら無いッスね」って言われたい
— 畜房 (@chickmancosmic) 2019年10月14日
日プの練習生、人生何周目???って思う子多いけど、つる坊は確実に1周目。
— えむ (@pennywise__k) 2019年10月16日
<分量探しすぎて観察力が神シリーズ>
(音声だけ)
— ゆん (@0I_jnm) 2019年10月19日
鶴房「俺のとりえってなんすか」
??「宇宙人」
??「クレイジーってかいとけ」
宇宙人とクレイジーしかとりえのない鶴房汐恩……………… pic.twitter.com/0w77RO35WM
鶴房くんのいつものネックレスが北川れいとくんとお揃いなのではとわたしの中で話題になってたので調査したら北川くんはステージ下りたらしてないみたいだったので鶴房くんがお守り的な感じで貸したのかな!??どうなん!?お揃い持ってんのかな!?どっちにしても頭爆発🤯 pic.twitter.com/Ld74x9WseM
— ᴹᴬᴷᴵᴵᴵ (@m_m2509) 2019年10月16日
<イジられ寺師リーズ>
歌に浸りすぎてハッとする寺師wwwwwwwww pic.twitter.com/gqMISXkao4
— ワクワク (@TerashiK) 2019年10月16日
サインの練習をする寺師敬くんで背景作ったけど何これ pic.twitter.com/7Eok5VpVOd
— ONEKO(わんこ)@日プ練習生応援委員会 (@ONEKOPD101J) 2019年10月19日
TERASHI HOUSE pic.twitter.com/pVowIezvAu
— プリッツ (@litzparty) 2019年10月14日
⑥課金ができる
プデュの投票とは別で、「mysta」という動画配信アプリ内でも練習生のランキングが争われています。こちらはなんと、課金したもん勝ち。
ヲタクが金を積めば積むほど推しの順位が上がるシステムとなっており、更に課金した金額によってヲタクもランクづけされるという弱肉強食の世界。
今までの本国プデュには、課金系のイベントはなかったんでしたっけ?
mystaの施策に関しては否定的な人が多いようだし「推しにお金が入るわけじゃないのに積みたくない」という意見もよく見ますが、個人的には今後のことを考えると賢いイベントなんじゃないかな~と思っています。
まず、日プ及びデビューグループの経済的価値を数値として示せるようになる。
選ばれた11人がデビューしたら、運営はとにかく「最強のグローバルグループが生まれた」と印象づけてどんどん売り込んでいかなければなりませんよね。
そこで示す根拠として、「動画が◯百万回も再生されました」とか「最終投票数は◯人でした」以上の武器となるのが、「mystaで課金された額」じゃないかと思います。
日プから生まれるグループにはしっかりお金を出すファンダムがついていて、起用すれば儲かるコンテンツであると伝われば、広告やタイアップなどもどんどん決まる。
そうすれば自然と露出も増えて、人気もうなぎ登り!というわけです。だから、デビュー組の価値を上げるためにもmysta課金は効果的かと。
他にも金銭面について考えるなら、mystaとCJ ENMがパートナー関係にあるみたいなので、ここで儲かったお金の少なくない割合が運営に入る仕組みになっていると予想。
大きなスポンサーがついているとは言え番組制作費がかなり掛かってそうだし、「デビュー組にはちゃんとお給料が払われるんだろうか…」と心配になったりするので、現時点で何かしらの売上があるのは少なくとも悪いことじゃないかなと思ったり。
練習生にとっては自撮りしてるだけで重労働でもないし、なんならPRになるから悪い話ではないはずです。
あとはシンプルに、ヲタクはお金で争わせるのが一番ってこと。
「ただ応援していて上位になった子」よりも「自分のおかげで上位になった子」に対する思い入れの方が当然強くなりますし、「他のヲタクよりも推しを支えた」という事実を欲するタイプも多いですからね。
ヲタクを金で競わせたら儲かるという事実は既にAKB総選挙で証明されてしまっているので、我々は諦めて推しのために働こう。
ということで、大変長くなってしまいましたが、まだご覧になっていない方は是非とも「PRODUCE 101 JAPAN」を見てみてください。そして、大平祥生くんに投票してくださーい!以上!